この記事を書いた人:えり(30歳)
フリーランスのメイクアップアーティスト。雑誌・広告・ブライダルの現場で年間200人以上のメイクを担当。ブライダルメイク年間50件の経験から、崩れないフォーマルメイクの技術をお伝えします。

ブライダルメイク年間50件の経験から断言します。結婚式のお呼ばれメイクで大切なのは、「崩れにくさ」と「写真映え」の両立ですね。感動の涙、夏場の汗、長時間の披露宴。過酷な条件でも美しさをキープするプロのテクニックをお伝えしましょう。

結婚式メイクで押さえるべき3つの条件

現場でたくさんのゲストメイクを担当してきた中で、結婚式メイクには3つの必須条件があると感じています。

  1. 長時間崩れない:挙式から二次会まで6〜8時間キープが必要です
  2. 写真・動画映えする:フラッシュ撮影でも白飛びせず、美しく写ること
  3. 品のあるフォーマル感:主役は花嫁。華やかだけど上品にまとめるのがポイントです

崩れないベースメイクの作り方

ステップ1:スキンケアで仕込む

プロのコツとして、メイク前のスキンケアが最も重要です。現場では必ず収れん化粧水でTゾーンを引き締めてから保湿に入ります。油分の多いクリームは避け、ジェルタイプの保湿剤を薄く伸ばしましょう。

ステップ2:下地は「部分使い分け」がポイント

  • Tゾーン:皮脂崩れ防止下地(シリコン系)
  • 頬・目の下:保湿系下地でツヤを仕込む
  • 小鼻まわり:毛穴カバー系の部分下地

撮影の時は、この使い分けだけで持ちが2〜3時間変わりますね。

ステップ3:ファンデーションはセミマットが正解

結婚式ではツヤ肌よりもセミマット仕上げがおすすめです。ツヤ肌はフラッシュで光りすぎることがあります。リキッドファンデーションを薄く2度塗りし、ファンデーションの密着力を高めましょう。

ステップ4:フェイスパウダーで蓋をする

仕上げのパウダーはルースパウダーをブラシで薄く。パフでしっかり押さえるとマットになりすぎるので、ブラシでふわっとのせるのがポイントです。

写真映えするポイントメイク

アイメイク:上品なグラデーション

結婚式のアイメイクはブラウン系のグラデーションが王道ですね。アイシャドウはマット×1色だけパール、という組み合わせが写真映えします。ラメが強すぎると品がなくなるので注意しましょう。

シーンおすすめカラー避けたいカラー
昼の挙式ベージュ〜ブラウン系濃いスモーキー
夕方〜夜の披露宴ボルドー・プラム系マットすぎる黒
ガーデンウェディングコーラル・テラコッタギラギラグリッター

リップ:落ちにくさ重視

食事が多い結婚式では、リップの持ちが重要です。ティントタイプをベースに塗り、その上からリップスティックを重ねると色持ちが格段に上がりますね。

チーク:内側からにじむ血色感

クリームチークをチークのベースに仕込み、上からパウダーチークを重ねる「サンドイッチ塗り」がおすすめです。これで8時間持つ血色感が作れます。

涙対策:泣いても崩れないコツ

現場では「絶対泣く」前提でメイクを組みます。ポイントは3つです。

  • ウォータープルーフのマスカラ:フィルムタイプではなく、ウォータープルーフを選ぶ
  • アイラインは控えめに:目尻だけのポイント使いで、万が一滲んでもダメージが少ない
  • 涙袋のラメは少量に:涙で流れてヨレの原因になります

プロのコツ:ハンカチで涙を拭くときは、目の下を「押さえる」のが鉄則。こすると一瞬で崩れます。私はブライダルの現場で必ずゲストの方にもお伝えしていますね。

結婚式メイクのNG集

  • 花嫁より華美なメイク:赤リップ+濃いアイメイクの組み合わせは避ける
  • SPF50+の下地:フラッシュで白浮きする原因になります
  • パール強めのハイライト:写真で光りすぎてしまう
  • 香りの強いコスメ:食事の場では控えましょう

よくある質問

Q. お呼ばれメイクはどのくらいの濃さが正解ですか?

A. 普段メイクの1.2倍くらいがちょうどいいですね。少し華やかに、でも主張しすぎない。具体的にはアイシャドウの色を1段階深く、リップをきちんと塗る、チークをしっかり入れる程度です。

Q. メイク直しのタイミングは?

A. 挙式後の移動中が最大のチャンス。パウダーとリップだけで十分です。年間200人のメイクを担当していますが、ベースがしっかりしていれば直しはこの2つで済みますね。

Q. 夏の屋外挙式ではどうすればいいですか?

A. 真夏の崩れないメイク術の記事も参考にしてください。ベースの皮脂崩れ防止を強化し、ミスト化粧水を持参するのがポイントです。

まとめ

結婚式のお呼ばれメイクは「崩れない」「写真映え」「品がある」の3つを押さえれば大丈夫です。特にベースメイクの仕込みが8割。ここに時間をかけるだけで、1日中美しいメイクをキープできますね。

えりのプロTips
ブライダルの現場で一番多い失敗は「張り切りすぎてやりすぎること」。普段のメイクを少しだけ格上げする、そのくらいの感覚で十分ですよ。フォーマルな場だからこそ、引き算が効くんです。