シャンプーの裏面、ちゃんと見たことありますか?わたしはサロンオーナーとして毎日お客さんの髪を洗いますが、「どのシャンプーがいい?」と聞かれたとき、一番最初にチェックするのが成分表示なんです。名前が難しそうに見えるかもしれませんが、ポイントを押さえれば誰でも読めるようになりますよ。

成分表示の基本ルール

シャンプーの成分表示には法律で決められたルールがあります。

  • 配合量が多い順に記載(最初に「水」が来るのはそのため)
  • 1%以下の成分は順不同でOK
  • 医薬部外品は「有効成分」と「その他の成分」に分かれる

つまり、水の次に書いてある成分がそのシャンプーの「メイン洗浄成分」。ここを見れば、そのシャンプーの性格がだいたいわかるんです。

洗浄成分の種類と特徴

アミノ酸系

成分名特徴
ココイルグルタミン酸Na最もマイルド。しっとり仕上がり
ラウロイルメチルアラニンNa適度な洗浄力。さっぱり仕上がり
ココイルメチルタウリンNa泡立ち良好。バランス型
ラウロイルアスパラギン酸Na低刺激。頭皮にやさしい

見分け方のコツ:「ココイル〜」「ラウロイル〜」で始まり、「グルタミン酸」「アラニン」「タウリン」などのアミノ酸名が入っているのがアミノ酸系です。サロンで使うシャンプーのほとんどがこのタイプなんです。

ベタイン系

成分名特徴
コカミドプロピルベタイン低刺激で泡立ち良好。ベビーシャンプーにも使用
ラウラミドプロピルベタインマイルドな洗浄力。敏感肌向け

見分け方のコツ:「〜ベタイン」が目印。アミノ酸系よりさらにマイルドで、赤ちゃん用シャンプーにも使われるほど低刺激です。

高級アルコール系(硫酸系)

成分名特徴
ラウレス硫酸Na洗浄力が強い。泡立ち良好。市販品に多い
ラウリル硫酸Na最も洗浄力が強い。刺激も強い

見分け方のコツ:「硫酸」が入っていたら高級アルコール系。洗浄力は強いですが、その分頭皮や髪への刺激も強いのが特徴です。ドラッグストアの安価なシャンプーに多く使われています。「高級」は値段ではなく化学用語で炭素数が多いという意味なんですよ。

石けん系

成分名特徴
カリ石ケン素地脱脂力が強い。アルカリ性
オレイン酸Na自然派志向の方に人気

髪質別おすすめ洗浄成分

細毛・軟毛の方

アミノ酸系の中でもラウロイルメチルアラニンNaがおすすめ。しっとりしすぎずサラサラに仕上がります。ベタイン系だとペタンとなりやすいので注意してくださいね。

太毛・硬毛の方

ココイルグルタミン酸Na配合のシャンプーがおすすめ。しっとり系の仕上がりで、硬い髪が柔らかくまとまります。

脂性肌・べたつきやすい方

アミノ酸系だけだと洗浄力が物足りないことも。アミノ酸系+ベタイン系のブレンドか、ラウロイルメチルアラニンNaのさっぱりタイプがいいですよ。

敏感肌・乾燥肌の方

ベタイン系メインのシャンプーを選んでみてください。洗浄力は穏やかですが、頭皮への負担が最も少ないんです。

カラー・パーマをしている方

カラーやパーマの持ちを良くしたいなら、アミノ酸系一択。高級アルコール系の強い洗浄力は、せっかくのカラーを早く落としてしまいます。サロンでも「シャンプーを変えるだけでカラーの持ちが違う」とお伝えしているんです。

注目したいその他の成分

  • 加水分解ケラチン:ダメージ補修。パーマ・カラー毛に
  • ヘマチン:カラーの退色防止。ハリ・コシアップ
  • グリチルリチン酸2K:頭皮の炎症を抑える。フケ・かゆみに
  • メントール:清涼感。夏用シャンプーに多い
  • シリコン(ジメチコン等):指通りを良くする。ノンシリコン=良いとは限らない

シリコンは悪者?ノンシリコン神話の真実

「ノンシリコンの方がいい」という声をよく聞きますが、プロの立場から言うとシリコンは悪い成分ではありません。ダメージ毛には指通りを改善してくれる大事な成分です。ただ、細毛や軟毛の方はシリコンの重さでボリュームダウンすることがあるので、そういった方にはノンシリコンが合うことも。大切なのは自分の髪質に合っているかどうかなんです。

よくある質問

Q. アミノ酸系シャンプーは泡立ちが悪い?

A. 高級アルコール系に比べると控えめですが、予洗いをしっかりして、2度洗いすることで十分泡立ちます。お客さんにもこの方法をおすすめしているんですが、「全然違う!」と驚かれますよ。

Q. サロン専売品とドラッグストアのシャンプーは何が違う?

A. 一番の違いは洗浄成分の質と配合バランス。サロン専売品はアミノ酸系メインで補修成分も充実していることが多いんです。ただ、最近はドラッグストアでもアミノ酸系シャンプーが増えてきたので、成分表示を見て選べば良い製品に出会えますよ。

Q. 成分表示のどこまで見ればいい?

A. まずは水の次に記載されている洗浄成分を2〜3個チェックするだけでOK。それだけでシャンプーの大まかな性格がわかります。

まとめ

シャンプー選びの第一歩は、成分表示の「水の次」を見ること。アミノ酸系・ベタイン系・高級アルコール系の見分け方を覚えておけば、自分の髪質に合ったシャンプーを選べるようになります。頭皮ケアにお悩みの方も、まずはシャンプーの成分を見直すところから始めてみてくださいね。

朋子のサロンメモ
わたしがサロンで使うシャンプーを選ぶとき、最初に見るのはやっぱり洗浄成分。パッケージのイメージや価格ではなく、裏面の成分表示がそのシャンプーの「本当の顔」なんです。お客さんにも「裏面を読む習慣をつけて」とお伝えしています。