この記事を書いた人:朋子(32歳)
ヘアサロンオーナー兼スタイリスト。「外側のケアは内側から」がモットー。ヘア・ボディ・ツールまで、サロンワークで培った目利き力でおすすめを厳選しています。

ブラシを変えるだけで、メイクの仕上がりがガラッと変わる——これ、大げさじゃなくて本当なんです。わたしはサロンでヘアだけでなくメイクのお直しもするんですが、お客さんの持ち物を見ると、付属のチップやスポンジだけでメイクしている方がすごく多い。もったいないなと思うんです。ブラシ1本で粉含みもぼかし具合もまるで違うので、ぜひ試してみてください。

なぜブラシでメイクの仕上がりが変わるのか

付属のチップは小さくて粉の含みが悪いので、どうしてもムラになりやすいんです。一方、メイクブラシは毛先が均一に粉をキャッチして、肌に薄く広く乗せてくれるから、プロが仕上げたような自然なグラデーションが作れます。

サロンのお客さんにも「ブラシに変えただけで、こんなに違うの!?」と驚かれることが本当に多いんです。特にチークとシェーディングは、ブラシの差がわかりやすいポイントですよ。

天然毛と人工毛の違い

項目天然毛(山羊・リス・灰リスなど)人工毛(タクロン・PBTなど)
粉含み非常に良い。ふんわり仕上がるやや少なめ。しっかり発色
肌あたり柔らかくチクチクしにくい製品により差があるが改良が進んでいる
お手入れやや繊細。専用クリーナー推奨丈夫で洗いやすい
価格帯1本2,000〜10,000円以上1本500〜3,000円程度
動物愛護近年の流れで減少傾向ヴィーガン対応で需要増

わたしのサロンでは両方使い分けていますが、初心者の方には人工毛からスタートすることをおすすめしています。最近の人工毛は本当に質が良くなっていて、プロ用でも人工毛を採用するブランドが増えているんです。

最初に揃えるべき5本

「全部揃えなきゃ」と思うと大変なので、まずはこの5本だけ用意してみてください。

1. パウダーブラシ(大)

フェイスパウダーを仕上げに乗せるための大きめブラシ。ふわっとした毛量のあるものを選ぶのがポイント。粉が均一に乗るので、ファンデーションの持ちが格段に上がります。

2. チークブラシ

パウダーブラシより一回り小さく、丸みのある形状がおすすめ。お客さんに聞かれることが多いんですが、チークブラシは斜めカットより丸型の方が初心者は失敗しにくいですよ。

3. アイシャドウブラシ(平筆)

アイホール全体に色を乗せるための平たいブラシ。指やチップより断然キレイにぼかせます。幅1cm前後のものが万能です。

4. アイシャドウブラシ(ブレンディング)

境目をぼかす用のふわっとした丸筆。このブラシがあるかないかで、アイメイクの完成度が決定的に変わります。グラデーションを作るなら必須の1本です。

5. リップブラシ

直塗りよりも口角やリップラインがキレイに仕上がります。サロンでは必ずリップブラシを使うんですが、「プロっぽい仕上がり」の正体はこのブラシだったりするんです。

正しいブラシの洗い方【ステップ解説】

ブラシの洗い方を間違えると、毛が広がったり抜けたりする原因になります。サロンで実践している方法をお伝えしますね。

用意するもの

  • ブラシ専用クリーナーまたは中性洗剤(食器用でもOK)
  • ぬるま湯(30〜35度)
  • 清潔なタオル

ステップ1:ぬるま湯で予洗い

毛先を下に向けて、ぬるま湯で軽くすすぎます。根元を濡らさないように注意してください。接着剤が弱くなって毛が抜ける原因になります。

ステップ2:クリーナーでやさしく洗う

手のひらにクリーナーを出し、ブラシの毛先をくるくると円を描くように動かします。ゴシゴシこすらないのがポイント。

ステップ3:しっかりすすぐ

毛先を下にしてぬるま湯ですすぎます。クリーナーが残らないよう、水が透明になるまでしっかりと。

ステップ4:水気を取って乾燥

タオルで毛先の水気をやさしく押さえたら、毛先を下に向けて自然乾燥。立てて乾かすと根元に水が溜まるので、必ず下向きにしてくださいね。

洗う頻度の目安

  • パウダー系ブラシ:2週間に1回
  • リキッド・クリーム系ブラシ:1週間に1回
  • リップブラシ:毎回使用後にティッシュオフ、1週間に1回洗浄

プロ用と市販品の違い

お客さんに「プロ用ブラシって何が違うの?」とよく聞かれるんです。正直に言うと、1本5,000円以上のプロ用と、1本1,000円前後の市販品では毛質の均一さと耐久性が違います。でも、最近は2,000〜3,000円台でプロ用に近い品質のブラシも増えてきました。

サロンでは広島県熊野町のブラシメーカーをよく使っていますが、初心者の方はまずセットで3,000〜5,000円程度のものから始めるのがいいですよ。1本ずつ買い足すより、セットでブランドを統一した方が失敗しにくいんです。

よくある質問

Q. ブラシとスポンジ、どっちがいいの?

A. パウダー系はブラシ、リキッドファンデーションはスポンジ(ビューティーブレンダー)と使い分けるのがベストです。それぞれ得意な仕上がりが違うので、両方持っておくのがおすすめですよ。

Q. 100均のブラシでも大丈夫?

A. 最近の100均ブラシは品質が上がっていますが、毛の密度や耐久性はやはり価格相応。お試しで使ってみて「ブラシっていいな」と思えたら、ぜひ1,000円以上のものにステップアップしてみてください。

Q. ブラシの買い替え時期は?

A. 毛先が広がってきたり、粉含みが悪くなったら買い替えのサインです。正しく洗って保管すれば、良いブラシは2〜3年は使えます。

まとめ

メイクブラシは「道具を変えるだけで仕上がりが変わる」最もコストパフォーマンスの良い投資です。まずは5本セットから始めて、ブラシの気持ちよさを体感してみてください。そして洗い方も大切——せっかくのブラシを長持ちさせるために、2週間に1回の洗浄を習慣にしてくださいね。

朋子のサロンメモ
わたしがサロンで一番大事にしているのは「道具のメンテナンス」。高いブラシを買うことより、手持ちのブラシを清潔に保つことの方がずっと大切なんです。毎日使うものだからこそ、週末のブラシ洗いを習慣にしてみてくださいね。